俳人・松島十湖の生涯一冊に ひ孫うみのさん 掛川の小中校に寄贈

 浜松市東区豊西町出身の俳人、松島十湖(1849~1926年)のひ孫で、児童文学作家うみのしほさん(75)=豊橋市在住=がこのほど、「俳人 松島十湖の痛快人生」を出版し、40冊を掛川市内の小中学校に寄贈した。同市教育委員会で佐藤嘉晃教育長に手渡した。

佐藤教育長(右)に図書を手渡すうみのさん=掛川市教育委員会
佐藤教育長(右)に図書を手渡すうみのさん=掛川市教育委員会

 報徳思想を学び、政治家としても活躍した十湖の生涯を紹介した一冊。2021年に同市の大日本報徳社が発行する月刊誌「報徳」で連載した内容を基に、浜松市内や県外にある十湖の句碑を40カ所以上取材してまとめた。
 妻が糸から紡いで作った着物を貧しい人に与えるなど、十湖のさまざまなエピソードが記されている。うみのさんは「自分のためではなく人のために、まず自らが動いて周りを動かした。そんな十湖の生き方を知ってもらえたら」と話した。
 図書は浜松市教委にも寄贈する予定。発売元は静岡新聞社。税込み660円。

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