海中みそぎ威勢良く 疫病退散祈る 沼津で男衆祈り

 沼津市下香貫の楊原神社と大朝神社の正月行事「厳冬海中みそぎ祭り」が15日、同市の小浜海岸で行われた。五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願し、ふんどし姿の男衆がみこしを担いで威勢良く海中を練り歩いた。

海に入ってみこしを掲げる神男=沼津市の小浜海岸
海に入ってみこしを掲げる神男=沼津市の小浜海岸

 年男や厄年の男性ら16人が海中に入る「神男」を務めた。寒空の下、海に胸までつかり、ますます栄えるという意味の「いやさか」のかけ声でみこしを高々と掲げた。神男を務めた山口雄大さん(23)は「すごく寒かった。皆さんの健康と疫病退散を祈って海に入った」と話した。
 新型コロナの影響で昨年まで2年連続で規模を縮小していた。3年ぶりに通常開催し、餅まきなどの行事も行った。祭りは戦禍で一時途絶えたが、地元有志らが2002年に復活させた。

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