浜松の新野球場近接地 市が「道の駅」調査費計上 23年度予算

 浜松市は2023年度、県が野球場整備を計画している遠州灘海浜公園篠原地区(同市西区)近接地への「道の駅」設置に向け、調査を始める方針を固めた。当初予算案に関連費用1500万円を盛り込む。新野球場の整備を巡り、道の駅に特化した予算計上は初めて。24日までの関係者への取材で分かった。

浜松市役所
浜松市役所

 新野球場との相乗効果で周辺地域のにぎわい創出を図るため、道の駅の先進事例や整備の概算費用、施設の規模や建設場所に対する地域振興効果の調査、民間活力導入手法の検討などを進める。最寄りのJR高塚駅周辺の振興も含め、幅広く調査・研究する。
 現地付近を通る国道1号は、掛川、湖西市間約60キロの区間で「道の駅の空白地」。市はこれまでに、地元自治会や浜松商工会議所などから、道の駅設置や周辺地域の開発を求める要望を受けている。
 新野球場整備を巡っては、市と市議会、同商議所、市自治会連合会でつくる期成同盟会が県に対し、プロ野球の試合が開催可能な2万2千人規模、天候に関係なく幅広い大型イベントを実施できるドーム型の実現を要望した。県は夜間照明によるアカウミガメの生態影響を含め、規模や構造に関する県議会での議論が深まっていないことから、基本計画の策定時期が目標としていた23年3月からずれ込む見通しを示している。

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