コロナ禍の出産 美食で元気に 焼津市立病院「お祝い膳」新しく

 焼津市立総合病院は26日、コロナ禍に伴う面会制限などで出産を祝ってもらう機会が減った産婦を元気づけようとメニューを刷新した「お祝い膳」の試食会を同病院で行った。

試食会で提供した「サーモンのパイ包み」
試食会で提供した「サーモンのパイ包み」
試食する看護学生ら=焼津市立総合病院
試食する看護学生ら=焼津市立総合病院
試食会で提供した「サーモンのパイ包み」
試食する看護学生ら=焼津市立総合病院

 昨年6月ごろから、同市のホテルアンビア松風閣と焼津グランドホテルの協力を得て試作を開始。牛肉や鳥肉、シラス、カツオなど県内産の食材を使い、日替わりで提供する7種類の新「お祝い膳」を完成させた。両ホテルの料理長らが食材や調理法を細かくアドバイスし、「(同病院栄養科職員の)情熱や本気度が伝わる料理」と高く評価された。
 試食会には昨年、同病院の産科で実習した中部看護専門学校(同市)の3年生5人も参加し、「サーモンのパイ包み」と「静岡県産和牛ステーキ」を味わった。杉本帆香さん(21)は「家では食べられない味でおいしかった。子どもが生まれたばかりのお母さんの背中を後押しできると思う」と声を弾ませた。
 新たなお祝い膳は昨年12月19日から、退院前2日間の昼食として産婦に提供。栄養科の職員がお祝いの言葉とともに直接配膳する。

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