記者コラム「清流」 「先生」の影響、自覚を

 20年以上前の話になる。浜松市内の高校を卒業し、都内に進学して半年がたった頃、高校の同級生から久々に連絡があった。電話口で興奮気味の同級生。伝えられたのは高校時代の担任が逮捕されたという驚きの内容だった。
 担任は女子高生とみだらな行為をしたとして県青少年環境整備条例違反容疑で逮捕された。「先生」「教諭」の呼称は報道で「容疑者」に。逮捕容疑も重なってショックは大きく、帰省時は出身校を言うのも恥ずかしかった。
 市内では今月、中学校教諭の男が男子高生にみだらな行為をしたとして同容疑で逮捕された。生徒や保護者、これまでの教え子らの戸惑いや怒りは想像に難くない。逮捕はもちろん、「先生」の言動が、子供たちに与える影響が大きいことを自覚すべきだ。

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