刃物凶悪犯罪へ対応 静岡鉄道、警察と連携訓練

 静岡鉄道は27日、刃物を使った凶悪犯罪への対応訓練を静岡市葵区の新静岡駅で行った。駅構内で不審者を発見し、犯人を取り押さえるまでの流れを実践。社員や警察官約50人が参加して連携態勢の強化を図り、駅利用者の避難誘導方法などを確認した。

刺股を使って不審者対応訓練に臨む静岡鉄道の駅係員=静岡市葵区
刺股を使って不審者対応訓練に臨む静岡鉄道の駅係員=静岡市葵区

 ナイフを所持した男がホーム停車中の列車に侵入したと想定。不審な男を見つけた駅係員はすぐに110番し、不審者が列車に侵入した後は、2人がかりで刺股を使って男の行動を制止した。
 その間、他の駅係員らは乗客を安全な場所まで避難誘導し、数分後に駆け付けた警察官が男の身柄を確保した。男の所持品から有毒な液体も見つかったと想定し、テロ対策訓練の一環で列車の扉を閉めて密閉措置した。
 同社の中村真也鉄道部長は「乗客の安全を守るためにも訓練を継続し、防犯対策を進めていきたい」と述べた。訓練には静岡中央、静岡南、清水の3署が協力。駅係員に刺股の適切な使い方なども指導した。

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