船内の実験、生活を紹介 宇宙飛行士土井さん 静岡で講演

 宇宙飛行士としてスペースシャトルに2度搭乗した土井隆雄さんの講演会「宇宙をめざせ!」(県労働者福祉基金協会主催)が28日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。

スペースシャトルで取り組んだ調査実験などを紹介した土井さん=静岡市駿河区のグランシップ
スペースシャトルで取り組んだ調査実験などを紹介した土井さん=静岡市駿河区のグランシップ

 現在は京都大大学院特定教授を務める土井さんは、1997年と2008年に宇宙ステーション活動に参加。船内で取り組んだ調査実験や印象に残っているエピソードについて、資料映像などを交えて紹介した。
 実験結果から人は無重力状態になると骨細胞を生成する機能が劣ると指摘し、「いま宇宙は骨粗しょう症の治療薬開発などで注目を集めている」と述べた。
 また、2回目の搭乗時はメンバー7人のうち唯一の日本人だったことに触れ、「国際協力を大切にして互いに信頼関係を築けば言葉や文化の壁は乗り越えられる」と強調。宇宙飛行士を目指している子どもたちに向けて、「未知の可能性が広がる宇宙の謎を明かしてほしい」とエールを送った。

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