シニアの就労支援 初の地域別面談会 通勤負担軽減を考慮 静岡市

 静岡市のシニア就労支援窓口「ネクストワークしずおか」はこのほど、仕事を探すシニア層と人材を募集する事業所をマッチングさせる「お仕事面談会」を同市葵区の藁科生涯学習センターで開いた。高齢者の通勤の負担軽減を考えて、事業所の立地を藁科街道沿いに限定した地域別の面談会を初めて企画した。

藁科街道沿いの事業所がブースを出した「お仕事面談会」=静岡市葵区の藁科生涯学習センター
藁科街道沿いの事業所がブースを出した「お仕事面談会」=静岡市葵区の藁科生涯学習センター

 介護福祉施設や製造業を中心に9事業所が相談ブースを出した。市内に住む50~70代の約50人が参加して各ブースを回り、採用担当者から仕事の内容や時間帯、待遇などの話を熱心に聞いた。長年勤務した職場を昨年退職した女性(69)は「今度は通勤時間のかからない場所で仕事したい。(面談会は)職種を広げて地域限定で開いてくれるとありがたい」と期待した。
 ネクストワークしずおかによると、車の免許を返納していたり、バスに乗る時間が長かったりして、高齢者にとって仕事を探す上で通勤がネックになる。一ノ宮由美マネージャーは地域ごとの面談会に関し「今回の反応を見て他地域でも検討したい」と今後の展開を語った。

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