⚽藤枝MYFC ゴールも生む「つぶし役」 MF新井が存在感

 “つぶし役”が攻撃でも存在感を示す。J2藤枝の新加入ボランチ新井泰貴(25)が開幕スタメンに向け、アピールを続けている。「ボールを奪いきり、攻撃のアクセントも付けたい」。チームも自身も初のJ2の舞台で飛躍を誓う。

攻守に存在感を示す新加入ボランチの新井=藤枝MYFCサッカー場
攻守に存在感を示す新加入ボランチの新井=藤枝MYFCサッカー場


 大卒でJ3鳥取に入り、今季から藤枝に加わった。一番の武器は運動量。須藤監督は「走力はJ3随一だった。相手の攻撃の芽をつぶせる」とオファーした理由を説明する。
 超攻撃的スタイルでボール保持を志向する藤枝は、中盤でのミスからカウンターを受け失点するリスクも負っている。特に開幕戦の相手いわきは強力なプレスが特長。新井は「ミスの後の切り替えが大事。ハードワークしてすぐに圧力をかけたい」と本番を見据える。
 昨季藤枝のボランチはリトアニア1部に移籍した鈴木惇が軸だった。今季は新井と昨季から主力の杉田、水野らでポジションを争う。視野が広く正確なキックで好機を演出した鈴木惇に対し、新井は「数多くパスを受け、時に試合を落ち着かせ、縦にチームを勢いづけるパスも送りたい」と違いをアピールする。
 前線が流動的にポジションを変え、両ウイングバックも積極的に攻撃参加するチーム戦術の中で、攻守にボランチが担う役割は重要。「守備のスイッチを入れ、ゴール前まで潜り込むプレーも増やしたい」。レフティーは全試合出場と、得点アシスト合わせて2桁を目標に掲げる。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞