⚽J2初昇格の藤枝、開幕戦白星 いわきを3-2で下す

 明治安田J2リーグは18日開幕し、各地で第1節7試合が行われた。藤枝はいわきを3-2で下し、J2初昇格同士の対戦を制した。

いわき―藤枝 前半35分、頭で先制ゴールを決める藤枝・渡辺(中央奥)=福島・いわきグ(写真部・小糸恵介)
いわき―藤枝 前半35分、頭で先制ゴールを決める藤枝・渡辺(中央奥)=福島・いわきグ(写真部・小糸恵介)
いわき―藤枝 前半37分、追加点となるゴールを決める藤枝・横山(中央)=福島・いわきグ
いわき―藤枝 前半37分、追加点となるゴールを決める藤枝・横山(中央)=福島・いわきグ
いわき―藤枝 前半37分、追加点となるゴールを決めて喜ぶ藤枝・横山=福島・いわきグ
いわき―藤枝 前半37分、追加点となるゴールを決めて喜ぶ藤枝・横山=福島・いわきグ
いわき―藤枝 前半35分、頭で先制ゴールを決める藤枝・渡辺(中央奥)=福島・いわきグ(写真部・小糸恵介)
いわき―藤枝 前半37分、追加点となるゴールを決める藤枝・横山(中央)=福島・いわきグ
いわき―藤枝 前半37分、追加点となるゴールを決めて喜ぶ藤枝・横山=福島・いわきグ


 【評】3点先行した藤枝が、後半のいわきの猛攻をしのぎきり、J2初勝利を挙げた。
 前半はピッチを広く使ってボールを保持した。先制点は35分、右からのクロスを渡辺が頭で合わせた。2分後には横山がGKの頭上を越すシュートを決め、さらに45分にも渡辺がゴール前で詰めて3点目を奪った。
 一転して後半は防戦に追われ4分と15分に失点したが、守備的選手を投入し、GK上田も好セーブを連発して勝ち点3をつかんだ。

前半の3点守り切る

 猛攻を受けても攻撃的な姿勢を崩さず、藤枝が昇格組同士の開幕戦を制した。昨季J3で1分1敗だった難敵を倒し、須藤監督は「個の能力アップを証明できた。これでようやくJ2が始まる」と手応えを示した。
 「前日までワクワク9割だったが、試合直前は緊張5割だった」と横山。初めてJ2を戦う選手が多く、試合の入りは硬さが目立った。リズムをつくったのは2年目の両ウイングバック久保と榎本。効果的なサイドチェンジを受けて持ち前の突破力を発揮し、ゴールを演出した。
 渡辺の先制点と3点目はいずれも久保のアシスト。渡辺は「心の中で『出せ』って叫んだところにパスが来た」と感謝した。開幕前の練習試合ではゴールが遠かったが、榎本のアシストで2点目を挙げた横山は「駆け引きより思い切りが大事。ゴールで緊張がほぐれた」と振り返った。
 後半15分までに2失点したが、ここからが見せ場だった。副主将で守備陣を統率する川島は「受け身になったことは反省だが、守るだけじゃなくボールをつなぐ意識を貫き、勝ちきったことは評価できる」と胸を張った。
 超攻撃的スタイルを志向しながら、後半に守備的選手を続けて投入する“勝負手”を打った指揮官は「ひたむきさもチームの持ち味。課題を修正し、さらにレベルアップしたい」と次節ホーム開幕の長崎戦を見据えた。

野々村チェアマン 「昇格対決」を観戦
 Jリーグチェアマンの野々村芳和氏(清水東高出)が18日、J2開幕戦で同じ昇格組のいわきに勝利した藤枝の戦いを視察し、「特徴のあるチーム。上のカテゴリーでどこまで力を発揮できるか、序盤戦が大切」と今後に期待した。
 また、いわきの本拠地が改修を終えた現在もJ2基準を満たしていないことについて問われると、野々村氏は「スタジアムの大きさは大都市と地方で違ってもいい」とした上で、「一定のルールはあるが、現実的かどうか、クラブとビジョンの共有を進めながら考えたらいい」と見解を示した。

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