人工衛星動き 小中学生計算 静岡大で物理学講座最終回 周回軌道、長さ割り出し「うれしい」

 静岡県や浜松市、静岡大などでつくるトップガン教育システム協議会は18日、課外講座「身近な物理学から迫る人工衛星」の最終回を同市中区の同大浜松キャンパスで開いた。県西部の小中学生と保護者ら約20人が人工衛星の動きを自らの計算で求める楽しさを学んだ。

真剣な表情で計算に取り組む参加者=浜松市中区の静岡大浜松キャンパス
真剣な表情で計算に取り組む参加者=浜松市中区の静岡大浜松キャンパス

 昨年11月から始まった講座で、人工衛星の打ち上げ速度を計算したり、気象観測衛星の電波をアンテナで受信したりしてきた。同大の内山秀樹准教授が講師を務め、最終日は地球を周回する観測衛星の電波を、地上で受信できる1回当たりの時間の長さを求めた。
 観測衛星の高度などから電波の受信が可能な周回軌道の長さを割り出し、約16分と算出した。同大付属浜松小の岩井瑠威君は「これまで勉強してきた計算を応用して求めることができ、うれしかった」と話した。
 同大で超小型人工衛星の開発を手がける能見公博教授が、同衛星の活用を紹介する解説も行った。

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