民間人材活用で活性化 松崎町当初予算案 一般会計39億円

 松崎町は21日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比5・3%増の39億2600万円。民間企業の人材活用や職員の育成に重点を置く予算編成で、深沢準弥町長は「自治体としての底力を付け、地域コミュニティーの活性化を図る」とした。

松崎町2023年度 予算案/松崎町当初予算案の主な事業
松崎町2023年度 予算案/松崎町当初予算案の主な事業

 都市圏企業の社員を受け入れ、地域の価値向上に努めてもらう地方創生人材支援(派遣)制度負担金に2千万円を計上した。2人を受け入れる予定で、民間で培った知見や技術を活用する。職員育成に向けた調査や分析をする人材育成支援業務委託には、700万円を盛った。
 津波浸水区域にあり、老朽化が進む学校給食の共同調理場整備に伴う地質調査には1700万円を投じた。現在、調理場がある松崎中(江奈)から町営住宅跡地(伏倉)に移転して新設する。
 同町出身の左官の名工・入江長八が町内の建物に施した作品の保存や、北海道十勝平野開拓に貢献した依田勉三の生誕170年イベントを開催し、歴史文化の継承に取り組む。ワーケーション受け入れ体制強化や企業マッチングも進める。
 歳入は、町税が0・2%減の5億7400万円。内訳は、自主財源比率が37・6%。特別会計を合わせた予算総額は、2・2%増の66億6200万円となった。

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