⚾しんきんカップ 浜松曳馬、5回コールド勝ち/伊東対島・門野、翔洋が完封勝利 静岡県中学選抜野球(焼津球場)

 しんきんカップ第53回静岡県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は23日、島田、浜岡、焼津球場で1回戦の残り8試合を行った。浜松曳馬(浜松)は古岡都暉の投打の活躍で御殿場(駿東)に5回コールド勝ちした。富士吉原北(富士)は山島一馬の9奪三振の完投で藤枝大洲・青島(藤枝)を退け、35年ぶりの勝利を果たした。静岡大里・中島(静岡)は2-1で掛川栄川(掛川)に競り勝った。2回戦8試合は25日に行われる。

浜松曳馬-御殿場 4回を無安打、無失点と好投した浜松曳馬の古岡=焼津球場
浜松曳馬-御殿場 4回を無安打、無失点と好投した浜松曳馬の古岡=焼津球場


浜松曳馬 無安打 継投
 浜松曳馬が2投手による無安打リレーで、御殿場を圧倒し、五回コールドで初戦を突破した。
 この日の主役は先発した右腕古岡だった。立ち上がりは不安定で四球が目立ったが、初回を乗り切ると、リズムをつかんだ。「2回以降はリリースポイントを修正できた」。スリークオーターから切れのある直球と曲がりの大きなカーブを投げ分け、的を絞らせなかった。五回こそ堀越に譲ったが、堂々のマウンドさばきだった。
 古岡の父基紀氏は元ヤマハの投手で、1998年夏の甲子園決勝で横浜高の松坂と投げ合った京都成章高の左腕。父からは「投げた後、右足を前に出すように」と躍動感あるフォームの助言を受け、体現してみせた。
 バットでも自らを楽にした。二回の初打席で左越えに先制のランニング本塁打を放ち、この回一挙3点の呼び水に。打撃フォームを改造し、右方向を意識したことで力みが消えた。
 次戦は西部地区のライバル浜松三ケ日とぶつかる。「チームのために打たせてとる投球をしたい」。細身の170センチは冷静だ。

 ▽1回戦(焼津第2試合)
御殿場(駿東) 00000―0
浜松曳馬(浜松)0331×―7(5回コールド)
(御)志村―水下
(浜)古岡、堀越―渡辺
▽本塁打 古岡、大橋(浜)
▽三塁打 堀越(浜)▽二塁打 佐藤、細山、平山(浜)
▽試合時間 59分


伊東対島・門野が快勝 4回一挙4点
 伊東対島・門野がしたたかな試合運びを見せて、磐田豊田南打線を完封した。
 互いに無得点で迎えた四回、相手の大型左腕の乱調に乗じて、ボール球を見極め、押し出しで先制。さらに敵失とスクイズを絡めて一挙4点を奪った。永田監督は「高めの見極めができた」と、してやったりだ。
 マウンドでは148センチの小さなエース田代が奮闘した。七回1死まで投げ、3安打無失点に抑えて「三振は狙わず打たせて取るイメージだった」と涼しい表情。2年前の大会で準優勝した伊東対島が引き継ぐ試合巧者ぶりは健在だった。

​ ▽1回戦(焼津第3試合)
伊東対島・門野(東豆)0004011―6
磐田豊田南(磐周)  0000000―0
(伊)田代、飯田―西村
(磐)柴田、桑原―松本
▽本塁打 葛城(伊)
▽二塁打 松本、桑原(磐)
▽試合時間 1時間46分


翔洋貫禄勝ち
 ▽1回戦(焼津第1試合)
三島南・錦田(東部推薦)0000000―0
東海大翔洋(清水)   040101×―6
(三)土屋、有尾―有尾、福岡
(東)池谷、伏見―伏見、池谷
▽二塁打 影山(三)小泉(東)
▽試合時間 1時間37分

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