森林の役割知って NPOと組合、静岡・長田北小で特別授業

 NPO法人まちなびやと静岡市森林組合は24日、森林の役割について考える特別授業を同市駿河区の長田北小で開いた。5年生約90人が森林保全や治水機能の重要性を学んだ。

丸太を切る様子を見守る児童=静岡市駿河区の長田北小
丸太を切る様子を見守る児童=静岡市駿河区の長田北小

 講師を務めた組合職員は、静岡市の面積の約76%を森林が占めていると説明し「山には多くの動物が生息し、雨水を吸収して災害を防ぐ働きがある」と述べた。樹木は光合成により二酸化炭素を吸収するため、森林保全が環境対策につながることも解説した。
 林業の仕事内容を知ってもらおうとチェーンソーを使い、スギとヒノキの木材を切る様子も披露した。子どもたちは木くずの香りを嗅いだり、手触りを確かめたりして学びを深めた。
 大槻真之介君(11)は「普段の日常生活と森林は密接に関わっていると感じた。環境や生物を守るためにも森林を大切にしたい」と述べた。

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