義元の歌碑 駿府城公園に ライオンズクラブ

 静岡駿府ライオンズクラブは23日、今川義元が詠んだ歌碑の除幕式を静岡市葵区の駿府城公園で行った。静岡の礎を築いた名将の功績を後世に伝える。

除幕して歌碑の完成を祝う関係者=静岡市葵区の駿府城公園
除幕して歌碑の完成を祝う関係者=静岡市葵区の駿府城公園

 歌碑は東御門・巽櫓(やぐら)付近に建立し、義元が残した「昨日なし 翌またしらぬ人はただ 今日のうちこそ 命なりけれ」の和歌を刻んだ。式では同クラブの村田明博会長や田辺信宏市長が綱を引いて除幕し、完成を祝った。
 和歌は小和田哲男静大名誉教授や静岡市出身の歌人田中章義さんが選び、今川家とゆかりが深い臨済寺の阿部宗徹住職が揮毫(きごう)した。田中さんによると、和歌には「明日のことは分からない。目の前の今を大事にすれば未来は開けていく」との意味が込められているという。
 村田会長は「市民や観光客が静岡の歴史文化の価値を再認識するきっかけになればうれしい」と述べた。

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