競泳・静岡県短水路選手権 戸塚晴(伊東SS)が県学童新記録 男子100、200自由形 

 競泳の全国JOCジュニア五輪杯春季大会県予選を兼ねた第37回静岡県短水路選手権(県水泳連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は26日、県富士水泳場で年齢区分別で男女各種目を行った。

男子11~12歳100、200メートル自由形で県学童新をマークした戸塚晴喜(伊東SS)=県富士水泳場(写真部・坂本豊)
男子11~12歳100、200メートル自由形で県学童新をマークした戸塚晴喜(伊東SS)=県富士水泳場(写真部・坂本豊)
女子13~14歳100、200メートル自由形を大会新で制した戸塚日南子(伊東SS)=県富士水泳場
女子13~14歳100、200メートル自由形を大会新で制した戸塚日南子(伊東SS)=県富士水泳場
男子50メートル自由形 22秒30の県新で優勝した野極陽向(伊豆SS)=県富士水泳場
男子50メートル自由形 22秒30の県新で優勝した野極陽向(伊豆SS)=県富士水泳場
女子15歳以上400、800メートル自由形を大会新で優勝した高遥香(とこはSS)=県富士水泳場
女子15歳以上400、800メートル自由形を大会新で優勝した高遥香(とこはSS)=県富士水泳場
男子11~12歳100、200メートル自由形で県学童新をマークした戸塚晴喜(伊東SS)=県富士水泳場(写真部・坂本豊)
女子13~14歳100、200メートル自由形を大会新で制した戸塚日南子(伊東SS)=県富士水泳場
男子50メートル自由形 22秒30の県新で優勝した野極陽向(伊豆SS)=県富士水泳場
女子15歳以上400、800メートル自由形を大会新で優勝した高遥香(とこはSS)=県富士水泳場

 男子は11~12歳の自由形で戸塚晴喜(伊東SS)が100メートルを55秒10、200メートルも1分59秒80といずれも県学童新で、50メートルと合わせて3冠に輝いた。野極陽向(伊豆SS)は15歳以上の50メートル自由形で22秒30の県新記録を出した。13~14歳のバタフライは上嶋万葉(東富士SC)が50メートルを25秒68、200メートルを2分2秒42といずれも大会新で制した。
 女子は自由形で13~14歳の戸塚日南子(伊東SS)が100メートルを57秒01、200メートルも2分1秒81といずれも大会新を記録し、100メートルバタフライと3種目で頂点に立った。15歳以上の自由形は高遥香(とこはSS)が400メートルを4分13秒63、800メートルを8分35秒03のいずれも大会新で優勝した。200メートルリレーでは日大三島高が1分49秒10の県新を記録した。

 ■戸塚姉弟 抜群の存在感 姉・日南子は大会新
 水泳一家の戸塚姉弟が抜群の存在感を示した。男子自由形の100メートルと200メートルで県学童新をたたき出した弟の晴喜が「スタートの反応速度と持久力を高めたい」と決意を新たにすれば、女子自由形の100メートルと200メートルで大会新の姉日南子も「日本一を目指し、技術とメンタルを高めたい」と精進を誓った。
 小学6年の晴喜は170センチを超える身長を生かし、ダイナミックな泳ぎを見せた。100メートルは約2秒、200メートルは約5秒と大きく自己ベストを更新した。ただ最終の50メートルは県学童記録に届かず、「疲れが出て残念」と唇をかんだ。
 ナショナル選手標準記録を持つ日南子も、最も得意な100メートルバタフライで大会記録に0秒15及ばず、「キックと腕のタイミングが合わず、泳ぎがはまらなかった」と悔しがった。
 「一番身近で速いスイマー。お手本にしている」と弟が尊敬のまなざしを送ると、姉は「急成長を感じるが、まだタイムで負けられない」と意地を見せる。
 父で2人を指導する伊東高水泳部監督の雅晴さんは「体とパワーの晴喜と、ストイックな日南子でタイプは違うが、2人ともまだまだ伸びしろがある。世界を目指してほしい」と期待した。

 ■野極(伊豆SS) 男子50自由形で県新記録 仕事の傍ら好記録
 一度は選手生活にピリオドを打ち、地元伊豆市でプールの指定管理を行う伊豆スイムサポートに就職した野極が男子50メートル自由形で県新の記録を打ち立てた。自己ベストを0・2秒更新し、「新たな発見がある。もっと速く泳ぎたい」と意欲を燃やす。
 ターンと浮き上がり、ドルフィンキックで細かい点の修正が好記録につながった。日中は子どもから高齢者までが対象の水泳教室で指導し、毎日の練習は仕事を終えた後、30分~1時間程度。「80代で泳ぎ始めた生徒を教え、ヒントをもらうこともある」と二足のわらじで相乗効果を上げている。
 記録した22秒30は日本選手権の標準タイムを突破し、出場資格を獲得した。「さらに自己ベストを更新し、秋の国体で活躍したい」と決意を固めた。

 ■高(とこはSS)女子400、800自由形で大会新
 女子自由形で県内高校世代を引っ張る高は400メートル、800メートルを大会新で制したが、自己ベストに届かず、「前半テンポよく行けても後半バテる。持久力がまだ足りない」とレベルアップに決意を示した。
 冬場は帯状疱疹(ほうしん)を発症し、タイムを伸ばせなかった。今大会直前の合宿で調子を取り戻したが、目指すタイムはさらに上。「400メートルでスピードを磨き、得意の800メートルで8分30秒を切りたい」と目標を設定し、「全国大会でメダルをたくさん取りたい」と高校2年になる新年度を見据えた。

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