御前崎に外国客船 8万トン超 ウェステルダム 4月11日初寄港

 新型コロナ禍で中断していた外国の国際クルーズ船の受け入れ再開を巡り、御前崎市の御前崎港に4月11日、オランダ客船「ウェステルダム」(約8万2千トン)が寄港することが2日までに関係者への取材で分かった。同港への外国クルーズ船の寄港は初めて。9月中旬にも豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」(約11万5900トン)が入港する方向で調整しており、関係者は「御前崎の知名度を発信するチャンス」と期待を寄せる。

御前崎港に寄港予定の外国客船「ウェステルダム」
御前崎港に寄港予定の外国客船「ウェステルダム」


 ウェステルダムは定員約1960人。市などでつくる御前崎港客船誘致協議会が数年前から外国客船の誘致を進めてきた。
 市は当日、同港で歓迎イベントなどを企画。富裕層客に観光資源やグルメ、和文化をアピールする。
 新型コロナ禍で地域経済の停滞が続く中、市観光協会の川口正洋会長は「観光事業者として盛り上げていきたい」と話した。市などはバスを運行し、周辺市町を巡る案も検討している。
 ウェステルダムは4月10日に横浜港を出航。約2週間かけて御前崎など日本各地や韓国・釜山の港を巡る。乗客の約7割は外国人という。
 

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