長谷部選手に続け! サッカー独Eフランク、藤枝に中学生チーム

 サッカー元日本代表の長谷部誠選手(39)=藤枝東高出=が所属するドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトが、藤枝市でジュニアユースチームを発足することが2日、明らかになった。4月から活動を始めるという。同市の北村正平市長が2日の市議会本会議で明らかにした。欧州1部リーグの下部組織が県内にできるのは初めて。 

子どもたちを指導するアイントラハト・フランクフルトの指導者=2022年11月、藤枝市内
子どもたちを指導するアイントラハト・フランクフルトの指導者=2022年11月、藤枝市内
長谷部誠選手
長谷部誠選手
子どもたちを指導するアイントラハト・フランクフルトの指導者=2022年11月、藤枝市内
長谷部誠選手

 市によると、同クラブは、ドイツのトップチームへの昇格や世界で活躍できる選手の育成戦略として、他国へのチーム設立を進めているという。
 2022年11月、長谷部選手は藤枝市と同クラブのサッカー交流が進む中で「ドイツ、欧州の方が進んでいる部分が多くある。選手、指導者として、さまざまな面で自分ができることでつないでいきたい」と故郷への思いを口にしていた。クラブは長谷部選手の意向も踏まえ、藤枝での設立を提案した。
 同月には、市と市サッカー協会のトップアスリートを育成する事業の一環で、同クラブの指導者が、市内で初めて藤枝の子どもたちを直接指導した経緯もある。
 サッカーの部活動や少年団のない中山間地域の瀬戸谷地区の子どもがプレーできる場所を提供するため、市立瀬戸谷中を拠点にするという。23年度は中学1年生を対象に募集し、市協会にチーム登録して大会出場を可能にする。
 市は24年に藤枝のサッカー発祥100周年を迎えるのを踏まえ、長谷部選手に次ぐ世界で活躍する選手の育成と指導者のスキルアップを図る考え。
 北村市長は市議会で「将来的なフランクフルト市との協定締結も視野に、長谷部選手の思いを受け止め、子どもたちに夢や希望を与える取り組みとして連携を進め、最大限支援していく」と述べた。

 

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