今春中学教壇に 常葉大・松島さん初個展「イヌに噛まれる」 浜松のギャラリー
浜松市東区中田町の書絵堂ギャラリーで14日まで、常葉大造形学部4年で、4月からは中学の教壇に立つ浜松市の松島彩乃さん(22)が陶器や絵画の初個展「イヌに噛(か)まれる展」を開いている。色鮮やかな湯のみやカップなど、この1年に制作した陶器を中心に約70点を持ち込んだ。
大学生活の集大成と意気込む松島さん。自身の生き方を飼い主に従順な犬に重ね合わせて、ネガティブなイメージは青い鼻の犬で、ポジティブさはダックスフントのような胴の長い犬で表現。2種類の犬に社会への反骨心を込めたという。
自宅で土台を作り、片道2時間をかけて陶器を焼きに静岡市のキャンパスに通った。初個展について「自分はひとりじゃない。コンプレックスやネガティブな感情を見つめ直し、不安の解消につなげたい」と話す。
4月からは美術を専門に中学で指導に当たる。「子どものころを思い起こし、生徒と同じ目線で物事を考え、日々成長していきたい」と強調した。8日は定休日。