記者コラム「清流」 マスク生活の功罪

 人と接するサラリーマンとしてはマナー違反かもしれないが、最近、朝のひげそりを怠ることが多い。マスク生活が長くなり、口元をあらわにする機会が減ったためだ。忙しい朝の1分は昼間の10分に相当すると思っている。マスク生活をポジティブに捉えると、「功」の部分はそんなところだろうか。
 感染対策を除けば、もちろんマスク生活は「罪」の方が多い。記者は相手に質問する際、微妙な表情の変化や反応で真意を感じ取る。顔を合わせて会話をすることで信頼関係の構築にもつなげている。
 13日からはマスク着用は個人の判断にゆだねられることになる。感染対策に留意しつつも、マスクを外す機会は増えるだろう。人との触れ合いが増え、素顔や豊かな表情を拝めることが楽しみだ。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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