⚽藤枝ＭＹＦＣ ＤＦ小笠原 チーム支える攻守の「仕事人」 高い戦術理解で貢献
戦術理解度の高い仕事人がチームを支える。Ｊ２藤枝で２年目のＤＦ小笠原佳祐（２６）は攻守で縁の下の力持ち的存在。「与えられたポジションでチームに貢献するだけ」と闘志を内に秘める。
昨季から３バックの右が定位置。超攻撃的スタイルを貫く須藤監督の戦術では、攻めに転じるとセンターバックと左ＤＦの２枚で最終ラインを構成する左右非対称の陣形になり、小笠原は前にポジションを取る。
「あうんの呼吸があり、２人で相手の背後を取れる」と右ウイングバックの久保。右サイドからの攻めは今季もチームの武器になっている。
昨季から主軸の川島がけがで欠場した前節秋田戦は山田がセンターバックで先発したが、今季初めて先制を許した。１点差を追いかける展開で後半途中から攻撃のリズムをつくったのは小笠原。無得点に終わったが、選手交代で中央に立ち位置を変えるとテンポよく縦にパスを入れ、中盤を活性化させた。前所属の熊本では３バックの真ん中で「右でも中央でも違和感はない」と自信を示す。
「身体能力が高いわけじゃなく、一芸がない平均的な選手」と自己評価するが、指揮官は「攻撃のフィードが抜群。守備でも周りを動かし、カバリングの読みもある」と高い信頼を寄せる。
次節甲府戦でも背番号５に掛かる期待は大きいが、「どこが相手でも自分たちのサッカーでコツコツと勝ちを積み上げたい」と平常心で臨む。
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