⚽球際の差 藤枝MYFC甲府に惜敗 サッカーJ2第4節
明治安田J2リーグは11日、各地で第4節の3試合が行われ、藤枝は甲府に1-2で敗れた。
①JITス▽観衆6941人
甲府 1勝2分け1敗(5) 2(1―0 1―1)1 藤枝 2勝2敗(6)
▽得点者【甲】武富(2)長谷川(1)【藤】久保(2)
【評】藤枝はリズムをつかんだ時間もあったが、甲府の速い攻撃を受けて敗れた。
前半途中からボールを保持し、水野、渡辺が積極的にシュートを打ったが、37分に先制を許した。43分には久保、杉田の連続枠内シュートがあったが、無得点で折り返した。
反撃は後半18分、榎本からのクロスを久保が決め、追い付いた。しかし、26分に失点。途中出場の矢村が終了間際に惜しいシュートを放つも好セーブに遭い、及ばなかった。
積極攻勢も2失点
球際の差がスコアににじみ出た。藤枝はボールを保持して攻め込む時間があったが、ショートカウンターから2失点して2連敗。MF久保は「内容が良くても勝てず、J2の壁を感じる」と振り返った。
前半途中からセカンドボールを拾い、相手陣で連続して攻撃を仕掛けた。後半18分の久保の同点弾を右クロスでアシストしたのは左ウイングバックの榎本。大卒2年目の2人がポジションを入れ替えて連動し、敵将の篠田監督が「攻撃に掛ける人数が多く、本当に嫌なチーム」と評したように超攻撃的サッカーを展開した。
しかし、終わってみれば、得点だけでなくシュート数でも相手を下回った。MFの杉田主将は攻守に運動量を示したが、「きれいに崩そうと考えすぎた。ラストパスの質を上げると同時に、ゴール前でもっと積極的にならないと」と反省した。
守備も課題が出た。2失点はいずれも一瞬の隙から。「ボールの失い方が悪い。攻めた時にシュートで終わる意識も足りない」。相手FWと1対1のピンチをしのぎチームを鼓舞したGK上田は改善点を指摘した。
須藤監督は甲府市内在住で、現役時代に所属したチームに苦杯をなめた。「組織力では相手を上回っていた。スタイルを変えるつもりはない」と前を向いた上で、「あとは決めきる力、防ぎきる力を高めるだけ」と決意を新たにした。