「個性の大切さ」絵本に 多様性題材 掛川西高生が制作

 掛川西高2年の川村育穂さん、井口璃胡さん、青島彩貴さん、渡辺亜古さんがこのほど、多様性の尊重をテーマにした絵本「ほんとうは」を制作した。4人は「固定観念にとらわれず個性を大切にしてほしい」と訴える。

絵本を制作した生徒たち=掛川市掛川の高久書店
絵本を制作した生徒たち=掛川市掛川の高久書店

 ファッションショーに出演する主人公のライオンの気持ちを描いた物語。周囲の目を気にするライオンが好きな服を着ることを迷い、鳥、ウサギ、ゾウに相談すると、仲間たちも順番に「ぼくもね、ほんとうはね」と言って自分が好きなことを語っていく。
 絵本の制作は同校の授業「総合的な探求の時間」の一環。県内の書籍編集経験者にインタビューし、物語の起承転結や絵の配置などアドバイスを参考にして、タブレット端末で仕上げた。
 絵本は学校近くの高久書店で閲覧できる。販売はしていない。店主の高木久直さん(52)は「キャラクターや物語のリズムが絵本の王道を行っていて上出来。店内で楽しそうに読む親子や、購入を希望する人もいた」と生徒の努力をたたえた。

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