静岡SSUボニータ 19日に敵地で開幕戦 なでしこ1部初昇格

 サッカー女子プレナスなでしこリーグ1部は18日に開幕する。初昇格した静岡SSUボニータは、19日に敵地で昨季優勝のスフィーダ世田谷と開幕戦を行う。ホーム初戦は26日、磐田市のゆめりあでオルカ鴨川と対戦する。12チームが総当たり2回戦で争う。

開幕戦へ意気込む静岡SSUボニータの選手たち=磐田市の静岡産大
開幕戦へ意気込む静岡SSUボニータの選手たち=磐田市の静岡産大

 社会人選手16人と静岡産大生23人の計39人の混成チームで臨む。1部とはいえ、平日は夕方から同大磐田キャンパスで行う練習直前まで協力企業で働いたり、アルバイトをしたりして生計を立てる選手がほとんどだ。
 昨季2部で13勝4分け1敗で全10チームの頂点に立ち、1部自動昇格を決めた。就任2年目の小川監督は昨季は一時、守備的な布陣で勝負に徹したが、今季は「攻撃的なサッカーをしたい」と転換を図る。4-4-2のシステムを採用し、サイドバックも含めた攻め上がりを目指す。
 攻撃はMF高島と新加入のMF日野のボランチが組み立てる。2列目に入る高卒新人のMF服部はキープ力があり、2トップの一角FW土屋は裏に抜け出す技術にたける。
 開幕でぶつかる世田谷はスピードがある選手をそろえた攻撃力が持ち味。センターバックの山田主将は直近の練習試合で出たパスの精度や球を奪うタイミングを課題に挙げ「とにかく勝って勢いをつけたい」とスタートダッシュを見据える。
 将来的には女子サッカー最高峰のWEリーグ参入を目指す。競技力以外のクラブ運営面でも壁は高いが、指揮官は「機運を高めるためにも、まずは5位以内に入りたい。そうすれば流れができてくる」と語る。今季はJ2磐田とパートナーシップ契約を結んだこともあり、ヤマハスタジアムでも公式戦を行う。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞