回転名札 校長が発明 子どもの個人情報“くるっと”保護 藤枝・西益津小

 藤枝市立西益津小の河原茂樹校長(59)が、防犯機能に優れた児童、生徒用の名札「くるっとネーム2.0」を発明した。個人情報を不特定多数の目に触れさせないよう名札を回転させて名前を隠せる工夫を施した。

河原校長が発明した名札を装着する6年生=藤枝市立西益津小(写真の一部を加工しています)
河原校長が発明した名札を装着する6年生=藤枝市立西益津小(写真の一部を加工しています)
名札を開発した河原校長=藤枝市立西益津小
名札を開発した河原校長=藤枝市立西益津小
河原校長が発明した名札を装着する6年生=藤枝市立西益津小(写真の一部を加工しています)
名札を開発した河原校長=藤枝市立西益津小

 全国の小中学校では、個人情報保護のため校外では名札を外す指導が広がっている。一方で、登下校時のけがや交通事故など緊急事態の際、すぐに名前が分かる名札の必要性が指摘されていた。
 河原校長は4年前、藤枝市内の印刷会社「中央印刷」などと協力して第1弾の名札を開発。特許を取得し、商標登録した。今回発明した第2弾は、洋服の生地を傷めるとの教員や保護者からの相談を踏まえ、金具を使わないプラスチック製の差し込み式プレートに仕上げた。制服やベスト、カーディガンなどさまざまな服装に装着できる。
 このほど、同校6年生にプレゼントした。進学先の市立西益津中で装着してもらう。岡部中と葉梨中に入学する新入生にも入学祝いとして贈られる。河原校長は「納得のいく名札ができた。子どもたちの防犯と安全のために広まってくれたら」と話した。

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