記者コラム「清流」 撮影枚数が増える試合を

 「1回の取材でどれくらいの枚数撮影するんですか」。カメラマンとしてしばしば聞かれる質問の一つ。アングルや表情にこだわり始めると、小さなイベントで数十枚、動物の赤ちゃんは数百枚になる。最も多いのはスポーツで、野球やサッカーは1試合で、1000枚以上撮影する。
 使用するカメラは1秒間に20コマの連写が可能。50秒間シャッターを切れば1000枚になる。取材後の作業やデータ管理を考えれば、最低限の枚数に抑えることも必要だが、シュート数など試合内容に依存する部分は大きい。
 J3沼津のホーム開幕戦、中山雅史新監督の初勝利となった試合は撮影枚数が2000を超えた。監督の掲げる“超攻守一体”を体現し、「撮りすぎた」とうれしい悩みを抱える熱い試合が続いてほしい。
(東部総局・山川侑哉)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞