家康と掛川 ゆかりの巴凧 市役所設置 巨大4.5メートル

 掛川市は22日、徳川家康と掛川のつながりを紹介するブースを市役所2階に設置した。戦国時代から約500年の伝統がある横須賀凧(たこ)を作る遠州横須賀凧巴(ともえ)会(石川昇会長)が4・5メートルの巨大な巴凧を飾った。

巨大な巴凧を展示する会員=掛川市役所
巨大な巴凧を展示する会員=掛川市役所


 横須賀凧は戦国時代に敵の陣地の測量や通信手段に利用されたのが始まりとされる。中でも巴凧は初代横須賀城主の大須賀康高率いる徳川方の「三つ巴」、武田方の菱(ひし)紋、徳川家康の軍扇を描き、徳川方が武田方を挟み撃ちしている様子を表している。
 石川会長の孫の隼大さん(23)は「巴凧は全国の凧と比べても珍しい形。白黒の三つ巴は空高く揚げてもよく見える」と魅力を語った。
 市は掛川城が登場するとされる26日の大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて、PRを強化している。ブースの設置は4月27日まで。高天神城や掛川城の歴史が分かるパネルも展示した。
 (掛川支局・伊藤さくら)

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