華やか志太天神 桜と共演 藤枝60カ所で展示 5日まで

 志太地区伝統の「男の子のおひなさま」と呼ばれる志太天神や、100年以上前のひな人形を展示する「志太天神ひな街道」が4月5日まで、藤枝市の上伝馬商店街を中心に行われている。旧東海道藤枝宿周辺の商店や寺院など約60カ所で人形を一斉に飾っている。

志太天神などが並ぶ展示会場=藤枝市の上伝馬ギャラリー
志太天神などが並ぶ展示会場=藤枝市の上伝馬ギャラリー

 志太地区では男の子が生まれると、学問の神様とされる菅原道真公の「天神雛(びな)」を贈る風習が残っている。茶どころの地区内は5月の節句が茶摘みの時期と重なるため、男女合わせたお祝いとして旧暦の桃の節句となる4月まで人形を飾る家庭が多いという。
 商店街の上伝馬ギャラリーでは、立派な志太天神や華やかな御殿飾りなどが並ぶ。ピンク色の花を咲かせた桜も添えた。春らしい雰囲気を演出し、屋内で“花見”を楽しめる。
 ギャラリーでは25日午前11時から午後3時まで「桜まつり茶会」が開かれる。藤枝宿上伝馬商店街振興組合の杉本幹治理事長は「憩いの空間として、息抜きに寄ってもらえたら」と呼びかけた。

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