今川領の訪問「楽しみ」【今川氏真役・溝端淳平インタビュー 静岡まつり編】

 静岡まつりの大名行列(4月1日)に、戦国武将今川氏真役で参加予定の溝端淳平。大河ドラマ「どうする家康」でも氏真を演じている。「静岡の方が快く迎えてくれるかは自分次第だと思っている」と役柄に真摯(しんし)に向き合ってきた。

 駿河・遠江・三河を治め「海道一の弓取り」と呼ばれた父の今川義元から家督を継ぐも、配下の松平元康(徳川家康)の離反をきっかけに衰退した氏真。武田信玄に駿河を追われ掛川城に逃れた後、遠江に侵攻した家康と同城で攻防戦を繰り広げた末に開城し、戦国大名・今川氏は滅びた。氏真はその後、北条氏や徳川氏の保護を受け、蹴鞠[けまり]や和歌にいそしみ、77歳の長寿を全うしたと伝わる。
 演じるにあたり、観泉寺(東京都)にある氏真と正室・早川殿の墓を訪れた。「お墓が仲むつまじく並んでいるのを見て、今川を滅ぼした愚将と言われるけれど、この人たちは幸せだったと感じた」
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 氏真の生涯については「戦国の敗者と言うか。最終的には生き残って勝者と言うか。すごく数奇な運命。今の時代だからこそ、皆さんに刺さるんじゃないか」と捉えている。
 本県を巡っては、別のドラマの撮影のメークで「炭焼きレストランさわやか」を訪ねたところ「温かく受け入れてくださった」と声を弾ませる。「今度、静岡まつりで領地に行かせていただくのはものすごく楽しみ。今川領の皆さんに喜んでもらえることを願っております」

家康がよく分かる 正室・側室/人柄/戦い
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