⚽J2藤枝3発 連敗止めた! スタイル貫き山口に完勝、GK北村がプロ初先発完封

 明治安田J2リーグ第6節は26日、3試合が行われ、藤枝は山口に3-0で快勝し、連敗を3で止めた。

山口-藤枝 前半32分、相手DFに競り勝ち追加点を決める藤枝・渡辺(左)=山口・みらスタ(写真部・杉山英一)
山口-藤枝 前半32分、相手DFに競り勝ち追加点を決める藤枝・渡辺(左)=山口・みらスタ(写真部・杉山英一)
山口-藤枝 後半41分、ゴールを決める藤枝・矢村(左)=山口・みらスタ(写真部・杉山英一)
山口-藤枝 後半41分、ゴールを決める藤枝・矢村(左)=山口・みらスタ(写真部・杉山英一)
山口-藤枝 前半32分、相手DFに競り勝ち追加点を決める藤枝・渡辺(左)=山口・みらスタ(写真部・杉山英一)
山口-藤枝 後半41分、ゴールを決める藤枝・矢村(左)=山口・みらスタ(写真部・杉山英一)


①みらスタ▽観衆4039人
藤枝 3勝3敗(9) 3(2―0 1―0)0 山口 2勝1分け3敗(7)
▽得点者【藤】渡辺2(5)矢村(1)

 【評】藤枝はプレスで主導権を取り、山口に3-0で完勝した。
 先制点は前半7分、中盤でボールを奪った新井がミドルシュートを放ち、GKがはじいたボールをFW渡辺が頭で仕留めた。32分にもGK北村のキックから渡辺がDFに競り勝ち追加点を挙げた。
 後半は相手の圧力を受けたが、流れを渡さなかった。ダメ押し点は41分、DF鈴木のサイドチェンジからMF久保がクロス、途中出場のFW矢村が走り込みネットを揺らした。

 攻撃的戦術貫く 「ここからが第一歩」
 勇気を持って攻撃的戦術を貫き、自信を取り戻した。3連敗中だった藤枝はハイプレスから速いテンポの攻撃を仕掛け、同じくボール保持を大事にする山口を圧倒。須藤監督は「今、一番欲しかった勝利をたぐり寄せ、選手個々のプレーの幅がさらに広がる」と笑みを浮かべた。
 前節東京Vに0-5で敗れても指揮官と選手に迷いはなかった。前半7分の先制点をお膳立てしたのはボランチ新井。中盤でのボール奪取から思い切りよくミドルシュート。GKは正面にはじくのがやっとで、FW渡辺の得点を呼び込んだ。
 「J2の力を思い知らされた上で、立ち向かった結果が出た。ここからが新たな第一歩」。前半32分に追加点を挙げた渡辺は連敗を抜け出たイレブンの思いを代弁する。
 後半41分にとどめを刺したのは途中出場のFW矢村。先発した前節に大敗した悔しさをぶつけ、移籍後初ゴールを決めたが、「守備で課題が見えた。もっとやれる」と慢心はない。競争心を燃やす2人のFWがチームに活力を生んでいる。
 けがから復帰のセンターバック川島の安定感も光った。先発を言い渡されたのは前日だったが、落ち着いたプレーで勝利に貢献。「負けた試合は相手圧力を受けてミスが出たが、きょうは自分たちが仕掛けてミスを誘発させた。これからもスタイルは変えない」とすぐに次を見据えた。
 
 新人GK北村 プロ初先発完封
 藤枝の大卒新人GK北村がプロ初先発で躍動した。試合の入りは動きがややぎこちなかったが、前半11分に持ち味のシュートストップを見せた。コーナーキックからのヘディングシュートに鋭く反応。ゴールを守り、チームを鼓舞した。
 もう一つの強みのキックでも前半32分の追加点の起点になった。クリーンシート(無失点)で試合を終わらせたが、「後半はロングボールを蹴る回数が増えてしまった。もっとパスをつながないと。経験を次に生かしたい」と成長を誓った。

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