藤枝にサッカー博物館 発祥100周年の来年開館へ

 藤枝市が独自のサッカーミュージアムの新設に向けて関係機関と調整していることが28日、市への取材で分かった。JR藤枝駅周辺や蓮華寺池公園周辺の旧市街地などを候補地として交渉を進めている。3月末で閉館する静岡サッカーミュージアム(長泉町)の展示品などを活用する計画。藤枝のサッカー発祥100周年を迎える2024年中の開館を目指す。
 市によると、昨年末に関係者から静岡サッカーミュージアムの展示品を引き取ってほしいとの提案を受けた。100周年を機に、藤枝総合運動公園内のサッカー展示室をリニューアルする予定もあったため提案と市の計画が合致したという。
 閉館する長泉町の施設は管理していたスルガ銀行や県サッカー協会、日本サッカー協会などが所有する展示品を集めて運営していたという。市はそれぞれの所有者の意向を聞き取り、同公園の展示室にある元日本代表の長谷部誠選手(39)=藤枝東高出=や現日本代表コーチの名波浩氏(50)=藤枝市出身=、藤枝MYFCなどの資料を含め、展示内容を検討している。
 28日に100周年記念事業の実施に向けて発足した実行委員会の初会合では、藤枝市観光協会の江崎晴城会長が「蹴球都市としてふさわしいサッカーミュージアムの構想を考えてほしい」と述べた。北村正平市長は「展示場所や手続きを含め、早急に検討していきたい」と応じた。

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