静岡(ぶん)化芸術大「キャンパス養蜂」始動 ハチミツで地域活性探る 浜松

 静岡文化芸術大(浜松市中区)の学生と教員有志が28日、同大屋上を活用して養蜂を行う「静岡ぶん芸大養蜂プロジェクト」を本格始動した。ハチの飛ぶ音「ぶん」と同大の「文」を重ねた。養蜂事業者などと連携し、ハチミツの採取や研究、商品化を通じて地域活性化につなげる。

作業に汗を流す学生=浜松市中区の静岡文化芸術大
作業に汗を流す学生=浜松市中区の静岡文化芸術大

 学生9人、教職員4人の計13人が参加し、年間50キロのハチミツの採取を目標に活動する。屋上に設置した二つの木箱を使い、内部に配置した5枚の板でミツバチを育てる。
 この日は、長坂養蜂場(北区)の大野諒さん(27)=西区=を招いて作業に臨んだ。生徒らが養蜂の要とされる女王バチが板に1匹いるかを確認する「内検」に当たり、巣の状態やハチの動きなどを丁寧に確認した。多くのハチが飛び交う光景に学生が目を見張った。
 文化政策学科2年の矢島秀さん(20)は「ハチをつぶさないようにする細かい作業は緊張した」と話した。
 5月上旬から1~2週間に1回程度、複数回にわたってハチミツの採取を行い、商品化も目指す。

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