茶、米生産者ら オーガニックシティ協議会 給食で提供、先端機器導入計画 有機農業 地域で推進 藤枝市

 藤枝市は29日、有機農業実施計画の実現に向け、茶や米生産者ら約25人で構成する「オーガニックシティ推進協議会」の設立総会を市生涯学習センターで開いた。有機農業を地域ぐるみで推進し、有機農産物の生産や消費拡大の取り組みを活性化させる。

有機農業実施計画の実現に向け設立した藤枝市オーガニックシティ推進協議会の総会=同市生涯学習センター
有機農業実施計画の実現に向け設立した藤枝市オーガニックシティ推進協議会の総会=同市生涯学習センター


 新年度は市内全ての小中学校の給食で有機茶や有機米を提供し、有機農産物の魅力を発信する。先端技術を活用した農業機器を導入し、生産性の向上や新たな生産者の確保を図るなどの事業を計画案に盛り込み、承認した。
 協議会会長に茶生産者の杵塚民子さん(42)、副会長に稲作農家の松下明弘さん(60)を選任する役員案も承認された。
 総会後は意見交換会が行われ、出席者からは「有機農業という言葉が独り歩きしている」「協議会の目的や有機農業について市民に理解を深めてもらうべき」「ブランディングを確立すべき」と指摘や提案があった。
 (藤枝支局・青木功太)

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