記者コラム「清流」 進むべき針路は

 野球WBCで世界一を奪還した日本の侍ジャパン。立役者の大谷翔平選手は高校時代、人生設計ノートに「WBCで世界一」と夢を掲げていた。
 大谷選手はノートに目標達成に向けて取得すべき技術や心構えをチャート図のように記し、進むべき方向性を可視化した。自己分析することは主体性を高める効果があるとされ、ほかの一流アスリートも実践している。
 御前崎市教委は昨年度、キャリア設計シート「私の航海図」を作成した。人生を航海に見立て、将来のライフステージごとに理想像を書き込む仕組み。今、どんな努力をすべきか“針路”を考えるきっかけになり、すでに中学生が活用している。
 御前崎市の若者たちも将来、大谷選手のように世界という大海原で活躍してほしい。
 (御前崎支局・市川幹人)

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