浜松市 トリプル選突入 混乱防止へ万全態勢 市長選×市議選×県議選

 浜松市では市長選に続いて31日、市議選と県議選が告示され、市議選、県議選ともに無投票の天竜区と、県議選無投票の西区、浜北区を除き、“トリプル選”に突入した。同市は2007年と15年にもトリプル選を経験し、19年の前回選は行政区再編の是非を問う住民投票を加えた四つの投票を同時に行った。市選管は過去の経験も踏まえ、4月9日の投開票に向けてミスや混乱のないよう万全の態勢で臨む。

トリプル選に突入し、浜松市役所前には三つの選挙のポスター掲示板が並ぶ=31日午後、同市中区
トリプル選に突入し、浜松市役所前には三つの選挙のポスター掲示板が並ぶ=31日午後、同市中区

 31日は立候補の届け出を済ませた陣営が掲示板に候補者のポスターを張り、空白だった市議選と県議選の広い掲示スペースが次々と埋まった。市内の期日前投票所では、記載台の増設準備が進められた。
 市選管によると、26日に告示された市長選で、期日前投票を済ませた有権者は30日現在、市内全域で401人と低調ぎみ。市議選と県議選の期日前投票が始まる4月1日以降に、多くの有権者が訪れると見込まれている。
 市選管は市長選の投票を済ませた人が再度訪れた際、市長選に重複で投票しないよう確認を徹底する。投票用紙も選挙ごとに色分けし、有権者が県議選の投票用紙に市議選補者の名前を記入するなどの投票ミスがないよう受付で選挙名を告げて注意喚起する。
 期日前投票に行く予定という中区の女性会社員(40)は「郵便受けに、たくさんの候補者のパンフレットが入っていた。一目では選挙と候補者が一致しない」と困惑した様子。それでも「選挙ごとに政策を確かめて投票し、有権者の権利を行使したい」と話す。
 市選管の担当者は「毎回、期日前投票を済ませた人が、投票日当日にも投票所に来ることがある。選挙人名簿などをしっかりと確認したい」と強調した。

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