静岡市長選3候補に聞く 山田氏「市民の声反映」/鈴木氏「子どもの未来」/難波氏「現場主義貫く」【決める、未来 井上咲楽さん 選挙ウオッチング㊦】

 静岡新聞社・静岡放送はこのほど、若者投票率向上キャンペーン「決める、未来」の一環として、選挙ウオッチングが趣味のタレント井上咲楽さん(23)=栃木県出身=に静岡市長選(9日投開票)に出馬している新人3氏を取材してもらい、街頭演説で注目したポイントなどを聞いた。

静岡市長選の候補者を取材する井上咲楽さん=3月30日、JR静岡駅南口
静岡市長選の候補者を取材する井上咲楽さん=3月30日、JR静岡駅南口

 3氏には事前に取材のアポイントを取り、演説を聞いた後でインタビューを行った。
 元県議の山田誠氏(61)はイメージカラーの緑とオレンジが「お茶とみかんのほか、強さと優しさも表す」とし、人さし指と親指でY字を示すシンボルマークが「山田のY」を表すことを紹介。自民党に籍を置くが、党推薦を得られずに出馬したことについて「市政がこれでいいのかと思っている市民一人一人の声を大切にし、草の根で選挙を戦う」との姿勢を訴えた。井上さんは「主張が明確。吹っ切れた表情で覚悟を感じた」と印象を語った。
 共産党県常任委員の鈴木千佳氏(52)は虹のように多色の文字を使ったたすきに「性的少数者など人々の多様性が保障される市になってほしい」との願いを込めたと語った。2022年参院選や21年参院補選など多くの選挙に挑み続けることに「子どもたちの未来を考え、一人一人の福祉を大切にする政治のために訴えられるのは幸せでやりがいを感じる」と強調。井上さんは「女性や子どもの目線で語り、信念の強さを感じる」と評した。
 元副知事の難波喬司氏(66)=自民、公明、立民、国民推薦=は「現場主義」とのキャッチコピーについて「現場で現物を見て、現実をしっかり分析する。解決策という結果を出すことを期待されて応援いただいている」と語った。川勝平太知事との関係については「良い関係を保っていると思う。政令市は独立した機関なので適切な距離で連携していくことが大事」と述べた。井上さんは「多くの党と器用に調整されている印象」と語った。
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 井上さんは3氏に、リニア中央新幹線建設への意見も尋ねた。山田氏は「条件付き賛成」、鈴木氏は「反対」、難波氏は「事業に協力する」と答えた。
 (社会部・瀬畠義孝)

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