⚽藤枝MYFC 新人GK北村、新守護神へ続ける進化 山口戦から連続出場

 新守護神の座を確実にできるか。J2藤枝の大卒新人GK北村海チディ(22)。前々節山口戦はクリーンシート(無失点)で上々のプロデビューを飾ったが、前節町田戦は開始5分に中途半端なプレーから先制点を奪われて惜敗。「自分のせいで負けた」と認めた上で、「ここから何を学ぶか、プラスに捉えて成長したい」と先を見据える。

開幕から約1カ月でプロ初先発を果たしたJ2藤枝の大卒新人GK北村。新守護神となれるか今後の成長が期待される=3月26日、山口・みらスタ(写真部・杉山英一)
開幕から約1カ月でプロ初先発を果たしたJ2藤枝の大卒新人GK北村。新守護神となれるか今後の成長が期待される=3月26日、山口・みらスタ(写真部・杉山英一)

 父がナイジェリア人で母が日本人。身長178センチとGKとしては小柄だが高い身体能力で練習からアピールを続け、開幕から約1カ月でスタメンの機会を得た。
 試合でもシュートストップとロングキックで長所を見せたが、DFとの連係には課題が残った。町田戦の失点はハイボールに対し、目の前にいた味方DFが気になって飛び出しが遅れた。山口戦もGKチャージとオフサイドで結果的に失点にはならなかったが、「ポジショニングの修正が必要」と反省する。
 超攻撃的スタイルを志向するチームでは長いボールだけでなく、短いパスをつなぐビルドアップも重要。「味方の位置を見てもっと準備しないと。まだレベルが低い」と振り返る。
 ただ、首位の町田相手にも失点した後は落ち着いてプレー。「Jのスピードと強さには慣れた」と心強い。開幕から第5節まで先発した上田も簡単に定位置を譲るつもりはなく、須藤監督の次節以降の起用法に注目が集まる。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞