夜間中学「ふじのくに」開校 学び直しへ新たな一歩

 静岡県内初の夜間中学「県立ふじのくに中学校」の開校式が7日、磐田市中泉の複合商業ビル「天平のまち」の磐田本校と、三島市文教町の県立三島長陵高の三島教室で開かれた。1期生の10~70代の計14人が学び直しの新たな一歩を踏み出した。

式辞を述べる西田秀男校長=磐田市の県立ふじのくに中学磐田本校
式辞を述べる西田秀男校長=磐田市の県立ふじのくに中学磐田本校

 同中学は、さまざまな事情で義務教育を受けられなかったり、十分に学べないまま中学校を卒業したりした15歳以上の人のための、学び直しの場。両校をオンラインでつないで実施した式典では、池上重弘県教育長が開校の意義を強調して「教育目標は学ぶ喜びの実感」と示し、一人一人の事情に応じた教育を実践すると語った。
 西田秀男校長は「多くの人の『夢の花』が咲くように一歩一歩前進したい」と式辞を述べた。出席した川勝平太知事は「初心を忘れず、1期生として卒業まで頑張ってほしい」とエールを送った。

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