御前崎に外国客船が初寄港 オランダ船ウェステルダム、地元歓迎
御前崎市の御前崎港に11日、乗客約1800人を乗せたオランダ豪華客船「ウェステルダム」(8万2千トン)が着岸した。地元関係者がなぶら御前太鼓の演奏を披露し、同港初となる外国客船の寄港を歓迎した。乗客は下船後、御前崎海鮮なぶら市場をはじめ、周辺自治体の観光地をバスツアーで巡った。
午前8時ごろ、岸壁に接岸した船から乗客が続々と港に降り立った。歓迎セレモニーで御前崎港客船誘致協議会長の柳沢重夫御前崎市長が「(御前崎の)思い出を心に刻んでほしい」とあいさつ。船長に花束が贈られた。港には観光商工関係者らがブースを出展し、富裕層に地元の特産品をアピールした。
ツアーは日本平(静岡市清水区)やふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)、掛川城(掛川市)などを巡る四つのコースを用意した。米国カリフォルニア州から訪れたスティーヴ・マックシェーンさん(49)は「御前埼灯台の景色が美しく、海鮮物がおいしかった」と笑顔を見せた。
ウェステルダムは10日に横浜港を出航。約2週間かけて御前崎など日本各地や韓国・釜山の港を巡る。市によると、乗客の9割以上が外国人という。