記者コラム「清流」 新タンパク源に注目

 タンパク質は体に必要不可欠な三大栄養素の一つ。肉や魚に代わる新たなタンパク源となり得る商品や技術が浜松でも登場し始めている。
 食肉卸加工販売の玉澤(浜松市)が3月に発売した「大豆ボール」はまさに“肉”だった。原料は複数の大豆だが、食べただけでは分からない。試食の印象はジューシーで、炊きたてのご飯がほしくなった。
 静大発ベンチャーのエスブリッジズ(同)が企業と開発した新技術には構想が広がった。茶葉からタンパク質などの成分を取り出すことができ、培養肉の製造にも着手しているという。
 世界的な人口増などで肉や魚によるタンパク質の供給が足りなくなる可能性が指摘される。仮に大きな変化を迎えた際、地元初の食材がどれだけ食卓に並べられるのか。注目している。
 (浜松総局・白本俊樹)

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