新事業創出へタッグ 首都圏企業×市内企業×藤枝市 地元視察、魅力と課題 共有 交流ツアー企画

 藤枝市は、首都圏と市内企業との関係構築や交流を通して、新たなビジネスの創出に取り組んでいる。藤枝の将来像や地方でのビジネス機会を首都圏企業の経営者や地元関係者らと共に考え、地域活性化へ関係人口の拡大につなげる。

参加者が藤枝の魅力と課題を発表したフジエダ未来共創会議=藤枝市内
参加者が藤枝の魅力と課題を発表したフジエダ未来共創会議=藤枝市内


 3月、ビジネス交流ツアー企画「フジエダ未来共創会議」が市内で開かれた。参加したのは首都圏の不動産やIT、広告業界などと藤枝市内の企業の代表者ら40人以上。1泊2日で市内の企業や蓮華寺池公園、茶文化発信施設「玉露の里」を視察した。
 参加者は5グループに分かれ、2日間で感じた藤枝の課題と魅力を発表した。首都圏からの参加者は「市政に対する市民の関心が高い」「駅周辺が活気にあふれ、子育ての環境も充実している」と長所を挙げた一方、「観光資源が弱い」「全国的に自治体の認知度が低い」といった課題を口にした。
 市は本年度、市内と首都圏の企業がそれぞれ持つ資源を活用し、ともに挑戦する新事業「ビジネスプランコンテスト」を開催する。入賞者には賞金のほか、藤枝駅前コワーキングスペース「フジキチ」の利用1年間無料や、法人登記事務経費の支援などの特典を用意。市内での新たな事業の創出や起業を後押し、「藤枝で腰を据えた持続的なビジネス」と「市内中小企業の成長」を目指す。
 (藤枝支局・青木功太)

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