冷却水漏えい原因 伝熱管の変形確認 浜岡1号機、中間報告

 中部電力は13日、廃止措置中の浜岡原発1号機(御前崎市佐倉)で昨年10月に原子炉機器の冷却水約5トンが海に漏えいした原因について、熱交換器4基のうち1基の伝熱管が内側に変形していたとの中間報告を発表した。外部への放射能の影響はない。
 中電によると、熱交換器に水を張って冷却水が漏れた伝熱管を特定。ファイバースコープを挿入し管内部を調べたところ、一部が内側にへこんでいたという。ただ、傷や穴などは発見できなかった。
 別の伝熱管の欠陥調査も実施した。その結果、漏えいが認められた伝熱管の周辺に設置された管の厚さが一様に削られていることも判明した。中電は漏えいに至った原因について調査を継続する。

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