津波警報、素早く屋上へ 沿岸部の浜松・舞阪小 全校児童避難訓練

 海岸近くに位置する浜松市西区の舞阪小は14日、南海トラフ地震の発生と津波警報発令を想定した屋上避難訓練を校内で行った。新学期のスタートを受け、全校児童約450人が命を守るために安全で素早い避難行動を確認した。

校舎の屋上に避難する児童=浜松市西区の舞阪小
校舎の屋上に避難する児童=浜松市西区の舞阪小
校舎の屋上へ避難する準備をする児童=浜松市西区の舞阪小
校舎の屋上へ避難する準備をする児童=浜松市西区の舞阪小
校舎の屋上に避難する児童=浜松市西区の舞阪小
校舎の屋上へ避難する準備をする児童=浜松市西区の舞阪小

 「緊急地震速報。強い揺れに警戒を」とアナウンスが各教室に流れると、児童は机の下に潜って安全を確保した。津波警報発令後はライフジャケットを身に着け、ヘルメットをかぶり、教師の「ゆっくりで大丈夫だよ」との指示を聞きながら3階建て校舎屋上まで移動した。児童は事前に学んだ「押さない、走らない、しゃべらない、戻らない」の合言葉を守り、真剣な表情で黙々と訓練に取り組んだ。
 全員が避難するまでに6分55秒を要した。教員から時間が発表されると、児童からは「遅い」との声があがった。より迅速な避難に向け、担任とともに状況を振り返った。
 同校は本年度、数回の訓練を予定している。古川里江校長は「自分の命を守ることは大切な人の命を守ることにもつながる。次回の訓練も緊張感を持って取り組んでほしい」と話した。

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