藤枝大祭り屋台 位置情報システム導入へ 試し引きで運用試験 スマホ地図情報で案内

 藤枝市で3年に1度開催される藤枝大祭り(10月6~8日)に向け、藤枝大祭連合会(秋田弘武会長)が導入を検討している屋台の位置情報システムの運用試験が16日、同市の上伝馬区と栄区で行われた。秋田会長によると、屋台の現在地を把握できるシステムの導入は県内初の試みという。地元住民が実際に屋台を引き、スマートフォンの特設サイトで正常な動作を確認した。本番は全14区の屋台に導入する方針。

車輪を新調した屋台を試し引きする上伝馬区の若衆ら=藤枝市内
車輪を新調した屋台を試し引きする上伝馬区の若衆ら=藤枝市内
運用試験した屋台の位置情報システムの画面。赤印が上伝馬区、青印が栄区の屋台の現在地
運用試験した屋台の位置情報システムの画面。赤印が上伝馬区、青印が栄区の屋台の現在地
車輪を新調した屋台を試し引きする上伝馬区の若衆ら=藤枝市内
運用試験した屋台の位置情報システムの画面。赤印が上伝馬区、青印が栄区の屋台の現在地

 屋台に衛星利用測位システム(GPS)端末を搭載し、スマートフォンなどの地図情報で案内する。祭り期間中、各地区の屋台は地域を広く運行するため、見物客らから屋台の位置情報に関する問い合わせが多く寄せられていた。
 秋田会長は「屋台の位置が分からないという不便を解消し、多くの人が見やすくなるよう導入を進めていきたい」と力を込めた。
 上伝馬区では屋台の木製車輪を新調した。これまでマツの大木の輪切りを使用していたが、高額で入手困難などを理由に、集成材で製作した直径75センチの車輪に変更した。
 地元の若衆らが屋台を試し引きした。青年団長の多々良泰臣さん(38)のかけ声で豪快に屋台を引き、車輪の動きを確認した。大人から子どもまで約100人が参加した。
 上伝馬区中老団長の村田浩隆さん(50)は「車輪の状態は良い。コロナ禍で祭りの中止が続いていたが、開催できる状態に戻ってきた。本番に向け、楽しくをモットーに準備していきたい」と話した。

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