てんかん理解広まれ 患者の中村さん(浜松)ゆるキャラ公募、CF活用でグッズ化も

 てんかん患者でユーチューバーとして活動する浜松市西区の会社員中村真二さん(33)は21日から、てんかんの理解を広める「ゆるキャラ」を公募しグッズを作るための資金をクラウドファンディング(CF)で募る。

「ゆるキャラを作り、てんかんの認知を広げたい」と話す中村さん=浜松市西区
「ゆるキャラを作り、てんかんの認知を広げたい」と話す中村さん=浜松市西区

 CFサイト「レディーフォー」で5月30日まで、100万円を目標に集める。目標額を達成した場合、ゆるキャラを公募し、ネット投票で選定する。ゆるキャラを登場させ、てんかんについて説明するホームページやキーホルダー、缶バッジなども製作。グッズは寄付者への返礼品とするほか、一般販売もして、多くの人に身に着けてもらう。
 てんかん患者は、薬の服用をやめたり睡眠が不十分だったりすると発作を起こす場合もあるが、患者の大半はこれらを順守して生活している。中村さんは2019年10月、ユーチューブに「てんかんチャンネル」を開設し、患者からの相談に答えてきた。一方、「健常者は身近に患者がいないとてんかんを知る機会が少ない」と感じ、ゆるキャラの公募を思い立った。
 「てんかんを知ってもらう入り口作りとして、ゆるキャラ制作を支援してもらえれば」と中村さん。寄付は千円以上で、レディーフォーのサイトから行える。

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