大地震の初動態勢確認 藤枝市 職員抜き打ち訓練

 藤枝市はこのほど、市独自で抜き打ちの職員動員訓練を行った。南海トラフ巨大地震の発生を想定し、職員約800人が緊急時の手順を確認した。

抜き打ちで行われた職員動員訓練=藤枝市役所
抜き打ちで行われた職員動員訓練=藤枝市役所


 4月の人事異動に伴う各部署の動員態勢や情報伝達系統の確認、災害対策本部の初動態勢の確保が目的。同日午前6時55分に市内全域で震度6弱以上の揺れを観測したとの想定で行った。
 午前7時に携帯電話のメールで連絡を受けた職員は、市役所や各地の防災拠点となる地区交流センターに徒歩や自転車などで集まった。各拠点の参集状況を防災行政無線で伝える情報伝達訓練も実施した。
 市によると、参集状況は通知から30分以内で435人(54・31%)、1時間以内で645人(80・52%)だった。北村正平市長は「初動態勢は迅速だった。今後も防災体制のさらなる充実と強化に努めてほしい」と述べた。
 (藤枝支局・青木功太)

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