⚽藤枝、逆転勝ちで3連勝 仙台に3-2 サッカーJ2第11節
明治安田J2リーグは23日、各地で第11節の残り5試合が行われ、藤枝は仙台に3-2で逆転勝ちした。
①藤枝サ▽観衆2816人
藤枝 6勝1分け4敗(19) 3(1―0 2―2)2 仙台 3勝4分け4敗(13)
▽得点者【藤】渡辺(9)久保(3)矢村(3)【仙】中山(1)郷家(4)
【評】藤枝は勝負強さを見せ、仙台に逆転勝ちで3連勝を飾った。
前半はボールを保持し、左サイドをMF榎本が何度も突破して好機をつくった。先制点は45分、こぼれ球に反応したFW渡辺がGKが飛び出して無人のゴールに蹴り込んだ。
後半は相手の圧力を受け、18分、20分に続けて失点したが、40分に渡辺からのパスをMF久保が決めて同点。さらに追加時間3分、途中出場のFW矢村が右足を振り抜き、決勝ゴールを挙げた。
〝藤枝劇場〟大いに沸かす 超攻撃的貫き、6位浮上
“藤枝劇場”が大いに沸いた。超攻撃的エンタメサッカーを体現し、J1経験の長い仙台に逆転勝ち。「『取られたら取り返す』という哲学を選手と共有できた」。須藤監督はホームでサポーターと歓喜を分かち合った。
勝利の立役者は得点ランクを独走するFW渡辺。押し込みながらゴールを割れずにいた前半45分、相手GKとDFが重なったこぼれた球を右足で押し込んだ。前線からのプレスはもちろん、最終ラインまで戻って守備する場面もあり、攻守でチームをけん引した。
しかし、後半15分に相手が3選手を代えると流れを失い、立て続けの失点で逆転を許した。暗雲を振り払ったのはMF久保。前半から動きが重くミスも目立ったが、41分にドリブルで相手を引き付けた渡辺からパスを受けると、右足を一閃(いっせん)。「得意な角度。全体のプレー内容は赤点だが、攻め続ける姿勢が結果につながった」と振り返った。
仕上げは途中出場のFW矢村。追加時間にDFを背負って浮き球を待ち受け、角度のない所から振り向きざまにシュート。「いろんな得点パターンがあるのが持ち味。さらに磨き、ゴールを重ねたい」と意欲を高めた。
順位は目標とするプレーオフ圏の6位に上がった。昨季途中に加入後、渡辺が得点すると9戦連続でチームは無敗。エースは「逆転する力があると自信になった。連続失点した試合運びを反省し、さらに上を目指したい」と決意を新たにした。