記者コラム「清流」 元教員独自のアイデア

 中学校部活動の指導を地域のスポーツ団体などに委ねる「地域移行」。政府は休日から段階的に移行していくとの考えだが、指導者や場所の確保、財源の問題、保護者の負担増など先行きは不透明だ。3月、受け皿として沼津市でクラブチームを立ち上げた元教員の男性を取材した。
 男性は市が本年度から平日の部活動を週3回、午後5時までと決めたことで、社会体育が始まる午後7時までの2時間、中学校のグラウンドの空き時間に着目したという。元教員だからこそ見つけることができた時間と場所だ。
 県内にはほかにも「子どもの居場所を守るために」と中学校部活動の受け皿として立ち上がり、活動をしているクラブチームがあるはず。取材を重ね、部活動の地域移行のあり方を探りたい。
 (東部総局・天羽桜子)

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