静岡、B2昇格は第3戦へ 埼玉に70-82で敗れる B3プレーオフ準決勝 

 バスケットボール男子Bリーグ3部(B3)の静岡は29日、埼玉・浦和駒場体育館でプレーオフ準決勝第2戦を行い、70-82で埼玉に敗れて1勝1敗となり、第3戦に回った。

埼玉―静岡第1クオーター、ファウルを受けながらシュートを放つ静岡の岡田(中央)=浦和駒場体育館(写真部・小糸恵介)
埼玉―静岡第1クオーター、ファウルを受けながらシュートを放つ静岡の岡田(中央)=浦和駒場体育館(写真部・小糸恵介)

 静岡は序盤の連続失点が最後まで響いた。攻守で後手に回って開始7分半で5-21。14点を追う第3クオーター終盤に岡田雄三、ケニー・ローソンを軸に7点差に詰め寄るなど流れをつかみかけた時間帯もあったが、勝負どころで攻めきれなかった。
 第3戦は5月1日に同会場で行われ、勝ったチームがB2に昇格する大一番になる。

立ち上がり 動き硬く
 あと1勝への重圧か、静岡は立ち上がりが硬かった。後がない埼玉の攻勢に受け身に回り、4-3から5分間で18失点。この間にフリースローの1点しか奪えず、「リーグ戦を含め3試合ともリードした展開で試合を運べていた。序盤にこれだけ離されると厳しい」と主将岡田。昇格の行方は第3戦にもつれ込んだ。
 本来は流れるように連動する5人の動きがどこかぎこちない。ガードの岡田、山田が求めたスクリーンがわずかに遅く、球離れが悪くなって攻撃のリズムが上がらなかった。守ってもリバウンド数こそ38-38と互角だったが、オフェンスバウンドからの2次攻撃を確実に決められた。
 勝機がなかったわけではない。29-43で迎えた後半はプレー強度を上げて何度も7、8点差まで詰め寄った。ミュラー監督が「ここから逆転するには3点シュートやフリースローの決定率が必要だった」と振り返ったように、勝負を分けたのはあと1本の差だ。
 静岡から多くのファンが駆け付け、会場の3分の1をオレンジに染めた。「今季こそはという思いは自分も同じ。結果で恩返ししたい」と岡田。中1日で迎える運命の第3戦、参入4季目でようやくたどり着いたB2への扉をこじ開ける。

【B3プレーオフ】
 ▽準決勝第2戦
 埼玉(リーグ2位)1勝1敗 82(23―13 20―16 18―19 21―22)70 静岡 リーグ3位)1勝1敗

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