⚽藤枝MYFC リズム作れず、上位の大分に屈す J2第13節

 明治安田J2リーグは3日、各地で第13節の11試合が行われ、藤枝は大分に0-2で敗れた。

藤枝―大分 前半、藤枝・渡辺がゴール前に攻め込むも相手GKに阻まれる=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・杉山英一)
藤枝―大分 前半、藤枝・渡辺がゴール前に攻め込むも相手GKに阻まれる=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・杉山英一)
藤枝―大分 後半、ドリブルで攻め上がる藤枝・山原(中央)=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・杉山英一)
藤枝―大分 後半、ドリブルで攻め上がる藤枝・山原(中央)=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・杉山英一)
藤枝―大分 前半、藤枝・渡辺がゴール前に攻め込むも相手GKに阻まれる=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・杉山英一)
藤枝―大分 後半、ドリブルで攻め上がる藤枝・山原(中央)=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・杉山英一)

①藤枝サ▽観衆4363人
大分 8勝1分け4敗(25) 2(1―0 1―0)0 藤枝 6勝2分け5敗(20)
▽得点者【分】伊佐(2)弓場(2)


 【評】藤枝は攻撃のリズムをつくれず、大分に0-2で屈した。
 前半は中盤が間延びして相手に主導権を握られ、28分にクロスから先制点を失った。42分にFW渡辺が鋭いシュートを放ったが、GKのセーブに遭った。
 後半は相手の圧力が落ち、ボール保持率が上がった。選手5人を代えて攻勢を掛けたが、40分にまたもクロスから失点。44分に途中出場の矢村がGKと1対1の場面を迎えたが決めきれず、最後までゴールが遠かった。

上位の壁 攻撃力発揮できず
 上位との壁を痛感した。藤枝は持ち前の決定力を発揮できず、6試合ぶりに無得点で敗れた。クラブ史上最多4千人超の観客が集まったホームゲームを落とし、須藤監督は「力負け。攻撃の組み立てで出口を見つけられなかった」と唇をかんだ。
 アウェー金沢戦から中2日。中3日の相手に対し、選手の状態の悪さは明らかだった。「日程は言い訳にならないが、前線から守備のスイッチが入らなかった」とFW渡辺。似通った布陣の大分に球際で競り負けパスミスも多く、相手の人数を掛けた攻撃に押し込まれる時間が長かった。
 後半は5人の選手を入れ替えて盛り返したが、試合を通じてサイドの攻防で優位に立てなかった。チームの武器の両ウイングバック(WB)が守備に追われ、2失点はいずれもクロスから。右WBの久保は「相手の強度が高く、いい形でパスが来なかった。マークの受け渡しとポジション取りに修正が必要」と課題を見つめた。
 今後の連戦を見据え、チームの底上げも重要。主軸に疲れが見えてもスタメンで使わざるを得ない状況では上位を狙えない。そんな中、プロ初先発したDF山原がフル出場し、落ち着いたプレーを見せたことは収穫。「1対1の対応とヘディングの競り合いで1度も負けず、自信がついた。次のチャンスに向け、準備したい」。大卒新人の活躍が選手間の競争心を高めるか、注目が集まる。

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